単体テストの観点とは?初心者のための品質チェックリスト

はじめに

単体テストを書き始めたばかりの頃は、
「とりあえず動くテストは書けたけど、正しい単体テストの観点が分からず、これで良いのか不安」
と感じることが多いのではないでしょうか。

 

単体テストには正解の書き方が一つあるわけではなく、
経験が少ないうちは「どこをチェックすれば品質が高いと言えるのか」、その単体テストの観点が
分かりにくいものです。

 

この記事では、初心者でも確認しやすい単体テストの観点を
チェックリスト形式でまとめました。

・テストを書いたあとに自分で確認する

・レビュー時の観点として使う

といった用途を想定しています。


完璧を目指すためのものではなく、
「今のテストを少し良くする」ための指針として活用してみてください。

 

初心者向け単体テストの観点チェックリスト

① 目的の観点|何をテストしているか分かるか

・何をテストしているかがテスト名から分かる

・1つのテストで確認している内容は1つだけ

・「とりあえず書いたテスト」になっていない

 

【ポイント】
テスト名は「〇〇の場合、△△になること」のように
日本語で読んでも意味が通じると理想的です。

 

② 入力の観点|正常系以外も網羅しているか

・正常な入力だけでなく、異常な入力もテストしている

・境界値(0、最大値、最小値など)を意識している

・想定外の値が来た場合の挙動を確認している

 

【ポイント】
初心者のうちは「正常系だけ」になりがちです。
バグは異常系に潜みやすいため、単体テストの観点として欠かせない要素です。

 

③ 判定の観点|テスト結果は明確か

・assert の内容が分かりやすい

・何が正しい結果なのかがコードから読み取れる

・あいまいな比較(とりあえず true を見る等)をしていない

 

 

【ポイント】
テストは「動けばOK」ではなく、
何が正解なのかを明確に示すものです。

 

④ 保守性の観点|単体テストが壊れやすくないか

・実装の内部構造に強く依存しすぎていない

・少しの仕様変更で大量にテストが壊れない

・private な実装を無理にテストしていない

 

【ポイント】
「実装を守るテスト」ではなく
「振る舞いを確認するテスト」を意識すると安定します。

 

⑤ 可読性の観点|テストコードは読みやすいか

・変数名・関数名が意味を持っている

・不要な処理や重複コードが多くない

・コメントがなくても大まかな意図が分かる

 

【ポイント】
テストコードも立派な成果物です。
「未来の自分や他人が読む」前提で書きましょう。

 

⑥ 実行の観点|単体テストは簡単に行えるか

・ワンコマンドでテストを実行できる

・実行結果がすぐ分かる

・テストが遅すぎて実行を避けたくならない

 

【ポイント】
実行が面倒なテストは、
書かれなくなる・回されなくなる原因になります。

 

⑦ 品質の観点|カバレッジだけを目的にしない

・カバレッジ100%が目的になっていない

・「意味のあるケース」を意識している

・数字よりも内容を説明できる

 

【ポイント】
カバレッジはあくまで目安です。
重要な単体テストの観点は、「このテストで何が防げるか」を説明できることです。

 

まとめ:自分なりの単体テストの観点を養う

単体テストの品質は、
「たくさん書いたか」「カバレッジが高いか」だけでは判断できません。

大切なのは、

・何を確認しているテストなのか分かること

・バグを見つけられる可能性があること

・継続して実行・保守できること

です。

 

今回紹介したチェックリストは、
すべてを最初から満たす必要はありません。

まずは気になった項目を1つでも意識するだけで、
単体テストの書き方は確実に変わっていきます。

 

単体テストは「慣れ」が大きい分野です。
チェックリストを使いながら、
少しずつ自分なりの良いテストの基準を作っていきましょう。